20130714

東の空、西の海、夏の始まり






太陽は東の空にのぼる。








そんなあたり前のことを、あたり前に感じるようになった生活。


路傍にある島百合の大きな蕾は、真っ白な花を咲かせ始めている。


新しい季節の始まりを予感させる、鮮やかな白。






そういえば、ニュースで梅雨明け宣言とか言っていた。


でも島は、梅雨時期特有の濃い霧に、再び包まれている。






じゃあ、この島の梅雨明け宣言はいつなの?



雷が夏の始まりを告げると、聞いた。


水平線に落ちる遠雷。



はっきりくっきり、でもぼんやりしているなあ。




でも美しい。闇に光る稲妻。海に落ちる光の矢。


そして、夏が始まる。
















一日の終わりには、安らかな眠りを。



それぞれの場所で、それぞれの理由でたたかう友に。



今日も世界は、地球色に染まっているよ。







そういうことを、たまには思い出せばいい。


あの熱さとか、においとか、青い想いとか。








今日も太陽は、西の海にしずんでいく。