先週、職場にアルジャジーラが取材に来ました。
どうも、青ヶ島です。
どうも顔の濃いカメラマンがいるなと思ったら、
役場の方がそう教えてくださいました。
過激派の拠点や、対立の火種があるわけではありません。
住んでいると、ここに日常がありますが、それだけの価値がある。
単純に、魅力的な素材なのだということでしょう。
さて、列島を襲う低気圧の影響で、島の天気は荒れまくっています。
学校が休校になった、今秋の台風以上だという方もいます。
雨は完全に真横に降っています。
ちょっと本当に歩けないぐらいの強風と、時折入り混じる氷雨、あられ。。
夏の雲のように発達した積乱雲が、海の上に浮かんでは流れていきます。
観測している温度計は、ついに3℃を指しました、、
風がめっぽう強いので、吹雪のスキー場に居るような皮膚感覚です。
商店の前に建てられた休憩所の屋根(300kg以上あるとか)が吹き飛びました。
やばいです。
前回の「例年並みがない」話以降、取材をしてみると、
どうやら、あられは毎年けっこう降っているらしいです。
(僕は去年1回と記憶していますが、、)
年によっては、雷が毎晩鳴り響く、穏やかな日が続く、などなど
毎年、様々。
まだ島ビギナーの僕には、まだまだ語れない感覚のようです。
ボリビアでは、南風が吹くと一気に気温が下がり、冬が訪れます。
そこは南米大陸。スールと呼ばれるそいつは、南は南でも南極からの南風です。
南 = 暖かい
みたいなイメージを勝手に作ってますけど、太陽も北の空に登るし、
今は夏まっ盛りのマンゴーシーズンだし、ああそうか。
そんな小さなことだけど、世界は多様でいて、違うってことを感じさせてくれます。
ちなみに、月の見え方も逆です。
季節がカレンダー通りに、というよりかは風一つで変わるところは、
島とサンファンは似ている。
青ヶ島は、西風が海を荒らし、北風がスコリアを吹き上げ窓ガラスを襲う。
今は、猛烈に冷たい北西の風。
「内地の人たちが、雨の日に傘をさすのがおかしい」
子どもたちがわりとまじめに言っていた。
この島では傘は無力だ。微力にもならない。
台風中継のあれも意味ないと語っていた。
雨の日に傘をさすことがおかしい、と考えている人がいる。
切り拓かれたジャングルの中に、南風の冬が訪れる。
世界はなんて彩りに満ちているのだろう。
サンファンは今頃、夏真っ盛り。
真夏のクリスマスを迎える準備に勤しんでいることだろう。
道端には鈴なりのマンゴー。それを落とそうと、石を投げる子どもたち。
学校の裏にあったアップルマンゴーの水々しさが懐かしい。
そして、北風の夏休みが訪れる。
そして、師走の青ヶ島。
15の春に向けて。毎日遅くまで学校勉強をする生徒たち。
今年は部活で、毎日(本当に毎日)ボールを追いかけた仲だ。
なんていうか、勝手に思い入れがすごくある。
希望に満ちた1年を迎えるために。自らの未来のために。
今日のゲームデイは、やっぱり楽しかった。
嵐が抜ける頃にはクリスマス。
そして、2014年もカウントダウンが始まる。
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