"arco iris" = 虹
4月16日。サンタクルスからの帰り道。乗り合いタクシーの中で、
僕は虹を見た。
それは完璧なアーチを描いていた訳ではなく
すぐに途切れて、今にも消えそうだったんだけど
作りかけの階段のような、
空へ真っすぐと伸びていく七色のそれは
今の僕らを象徴しているような
そんな儚さと、未来への希望を感じさせる
そういう景色だった。
今回の隊員総会のテーマは、" arco iris "
今までとはスタイルを変え、任国の人々との交流を深めるフェリア形式での開催となった。
協力隊の事業紹介、分野別に分かれ工夫を凝らしたブースの数々、日本の文化紹介、日本の被災地支援を呼び掛け、ステージでの歌と伝統舞踊。
「次はいつやるんだ?」の声。サンタクルスの市民は想像以上に日本に関心がある。
そして大盛況のうちに、フィナーレの "Somos el Mundo" で幕を閉じた。
それぞれの専門分野をもっている人たちが力を合わせると、こんなにすごいことができるんだ、、総会の運営の方々が最初に思い描いていた「夢」そのものの姿がそこにあった。
各々フクザツに抱えているものがあったとして、前向きな動機で一つにまとまり、そして味わった充実感。こういうのは本当に大切にしていかなければならない。かたい話はたくさんあると思います。
でも純粋に。
虹の橋を架けようと一人ひとりがまさにボランティア精神をもって努力したことで、日本とボリビアだけでなく、隊員やJICA職員との間にも前よりも強く、きれいな橋が架かったようなそんな一日でした。
こういう流れはいいかたちで引き継いでいきたい。
そいういう人間関係は、必ず活動に生きてくるはずだから。
半年後は自分たちが引っ張っていく立場になる。活動も終盤に差し掛かる頃だ。
自分のこと。周りのこと。
よい流れを未来に残せるように、やっぱり日々できることを大切に。
いつもまとめがだいたい同じだけど、やっぱりそれしかないのかなぁ。最後は。
空を見上げるのは後ろを振り返るためではなく、前に進むため。
さっきにわか雨が降った。ひょっとしたら虹が出てたかも、、でもやっぱりいいや。見に行くのは止めよう。虹は探すもんじゃないから。
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