「金曜の朝はアクト・シビコがあるから2時間目からお願いします」
「アクト・シビコがあるから、全員コリセオ(競技場)へ移動するよー」
等の言葉から推察するに、日本の学校で言う、全校朝礼とか集会にあたるものでしょうか。
授業をする予定で訪れた3校目にて、突然始まったアクトシビコ。
一昨日の時点では何も言っていなかったのに、、
こういうことは、まぁよくあることなので、大人しく子どもたちとスタンドに座って参観することに。
どうやら、5月1日の「労働者の休日」に合わせた催しということで、一つ目の出し物は、1年生による"teatro"(寸劇)。それぞれハタラク人に模した子どもたちが6人ほど、椅子をお店に見立てて並んでいる。パン屋さん、看護婦(師)さん、大工さん、靴やさん、、これは相当かわいい。。
すると、おもむろに横に居た子どもたちが歌を歌う。けっこう長い。
歌の終了と同時に、おみせ屋さんたちはセリフもなく、そのまま退場、、、おわりかいーっ
もう完全に出オチでした。
次はもう一つのクラスによる発表。(上写真)
ストーリーは、道端で靴磨きをして働く少年の物語。
靴磨きを頼んだ紳士が少年に質問。
「お父さんは?」
すると少年、
「家で寝ている。」
後ろの椅子の上で寝ていたのはお父さんだったのかぁー、、すると、掃除をしていたのはお母さんと姉妹。児童労働反対!みたいなまとめをしていたけど、カンバの男は働かないビール飲んで寝ているイメージなのかな。
でも、お金がないから朝から晩まで働いていて、子どもと過ごす時間がないと、日本みたいな相談を受けたこともあります。実際はどっちもどっちという印象を受けますがどうなんでしょう。
でもともかく、前回の「"Día del niño"(子どもの日)」でも同じようなストーリーの出し物をやっていました。"machismo"(男尊女卑)が特に強いと言われるカンバでは、どうやら鉄板ネタのようです。
それにしても、マイク近っ!先生、その場でめっちゃ言わせてるし、、!!
しかもフツウに見てる先生方も近くにいて、むしろそっちの方が気になってしまいます。
Cくんの取材した海南の牧もびっくりのバングラ包囲網には負けますが、どっちが主役か判らなくもなります。
運動会のダンスでもこんな感じでした。先生がめっちゃ近くで、躍らせている、という感じです。
練習の成果を発表、という発想とはまた違った感覚のようです。
次は、高学年の3人組が登場。でたっサンファンのSomething else!他に一切の飾りなし。
3人の歌声だけで、全校生徒を納得させるなんて。これはかなり期待できそうです。
けっこうおしゃれきめていて、シャツの襟、いつも以上に固めた髪型に気合いが感じられます。
なめらかなイントロの後、歌い出し。きれいな高い声でうめぇな、、と、思ったらクチパクじゃん、、!!
エンリケ・イグレシアスのバラードを完全なクチパクで3人、フルコーラス歌い切りました。途中ラップみたいなところは、びみょうな振り付けと表情で練習の成果を、、完成度っ。。
これは勝手に家でやってくれレベルです。
ちがうイミですごくおもしろかったですけど、観衆はどうゆうスタンスで眺めていたのでしょうか。そして、どういう基準で出し物を選んでいるのでしょうか、、歌っている人がびみょうに照れていると、見ている方もびみょうに恥ずかしくなってしまいます。
その後、高学年によるダンス。
これは練習の成果が伝わってきました。衣装も華やかで見応えがありました。エンリケさんのことは過去に埋もれてしまったようです。
そして最後は、先生を招いての無礼講ダンスタイム!
で、結局、アクトシビコってなんなのか、、。
今日の趣旨がイマイチよく分からないまま幕を閉じました。
定義付けは難しいけれど
→みんなで一つの場所に集まって、記念日や祝日にかこつけた出し物を見てみんなで楽しむ。
という感じでしょうか。
日本でこんなぐずぐずの行事を、授業をつぶしてやったとしたら、それはたいそうな逆風が吹くことが予想されます。。個人的なカラオケは家でやってください等々。想像するだけでおぞましい。。
「やるからには、いいものを」の発想は、日本的な良さでもあります。
ただ難しいことは抜きにして、あるがままを楽しむというカンバ的姿勢にも学ぶところはあるんじゃないかなと感じます。
細かいことは気にせずに、ただ今がんばっている姿を純粋に楽しみ、応援する。
ボリビア人には、計画、反省、改善を。
日本人には、寛容さを。
互いの文化をいい感じに交流し合うことが大切なんですね。
子どもたちは今日もそうじを頑張っていました。
明日はみんなで、教室のペンキ塗りです。
晴れるといいなぁ。
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