20110419

空の話の続き




結局いつも、一番何かをもらっているのは自分かもしれない。




『4月7日の空』を撮りませんか、、?


この呼び掛けに対して、50人以上の仲間から世界中の『4月7日の空』が贈られてきた。
遅くなりました!と、メッセージが届く。それは1週間経った今でも続いている。

"picasa"上に作成した『4月7日の空』ギャラリーは今、世界各国の空で埋め尽くされている。



3月に入り、ニジェール隊の突然の退避帰国。
それと前後するように、東日本を襲った大震災。
仲間の無言の帰国に何もできない日々。
そして、同期隊員との突然の別れ。。
他にも他にも、言葉にできない悲しみや苦労を抱えて迎えたこの日。

言葉を失うような日々。


みんな、おそらく何かしたいと考えていたはずだ。
伝えたい言葉も、想いも、心の中にぐっとため込んでいた。

でもそれを、どう表現すればいいか。どこへ表現すればいいのか。
やっと活動が軌道に乗り始め、慌ただしい日常を過ごす人も多かったのではないか。
逆に頑張り過ぎて、思いがけずお休みをもらっている人も想像以上にいるのだろう。

きっと皆もやもやとした気持ちの中で、日々を過ごしていたのだと思う。
ジャマイカの隊員が綴っていた、ネットを離れれば、の幸せ。


自分もきっと同じです。

だから空を見た時、一人ひとりの詩を読んだ時、心に染みた。

写真もそうだが、そこに添えられた一編の詩に心を打たれる。

いつもそこにある、見慣れた空。
突き抜けるように青く青く澄んだ空。
どんよりと雲が垂れこめた鈍色の空。
夏の到来を感じさせる空。
教室を抜け出した子どもと一緒に見上げた空。
妻が贈ってくれたいつか二人で見上げた春の空。
いつも物思いにふける空。
一年前の駒ヶ根のような小雨まじりの曇り空。
そして、雨上がりの夕焼け空。
子どもが切り取る、誰にも真似できない空。
慌ただしい日常の中、レンズ越しに切り取った空。
穏やかな日常に感謝したい清々しい空。
エベレストと共にある神々しいまでのアカネ空。
帰り路に見上げた夕焼け空。
部屋を出るとそこにある満点の星空。
そして、夜明け前の空。

まだまだ、、抱えきれないほどの空と、想いがそこにはあった。


「そうだ、この空は世界とつながっているんだ」



KTCに入所してからちょうど365日経った、この日。



みんなで空を眺める。

その行為に何か意味があるかと問われると、

おそらく、ない。



ただ、その行為に意味を持たせることはできる。

一人ひとりの物語を綴って、想いを紡いで、志をまた一つの方向に向けることはできる。

心や夢は一人ひとり違っていても、人はその想いや志の向きを一つに重ねることはできる。

例えそれが、空を見つめるわずかな瞬間であったとしても。

僕たちはいつでも、あの場所に還ることができるはずだ。

きれいごとじゃすまない世の中です。でも、もう一度信じてみたいんだ。

力を失いかけた一つひとつの言葉をもう一度。



いつも下ばかり見て歩いているわけではない。

いつも空ばかり見てぼんやり過ごしているわけではない。

この空が世界とつながっていることを感じながら、

この瞬間の世界中の仲間や大事な人たちのことを想いながら、

今を生きる。より愉しく、美しく。


この空をまたいつか共に見上げる日まで。

必ず元気で。また逢おう。

それが今の僕にとっての「夢」とか「希望」


みんなの言葉読んで感じたこと。



スペシャルサンクスは22-1モロッコ隊員の太陽に一番近い男。
彼の企画にインスパイアされました。
今回はすんません、、次回もしよかったら参加してくれます、、??
うちらの「夢」は際限なく広がってくんでー^


『4月7日の空』ギャラリーはこちら。


https://picasaweb.google.com/104975715258074198131/tOqDpI#

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