20110422

セマナ・サンタ




"Semana Santa" → セマーナ・サンタ

サンタ週間??

ではなく、「聖なる一週間」を意味する、キリスト教の伝統行事ということで

日本では全く馴染みがなかったので、少し調べてみました。



キリストがイスラエルに入場した日からの

受難、死、そして、復活、

その一週間を祝い、記念する伝統行事なのだそうです。


今日は教会の鐘が一段とはげしく聞こえてくるのはそのせいでしょうか。

今は、木曜日の夕刻。

十字架に張り付けになる前に、弟子たちの足を洗い

最後の晩餐をした日。

その翌日の金曜日、人類の罪を背負いゴルゴダの丘を登る。

土曜日の晩からは復活の徹夜祭が始まります。

仲間の先生(ポトシ出身)に、何か特別なことをするのか聞いてみたところ

この間は肉とアルコールは禁止で、

一皿に乗っかった12種類の料理を家族で食べるのだそうです。

ソパ・デ・マニ(ピーナッツのスープ)なども出るそうですが、
この国に、肉(牛骨)でだしを取らないソパがあるのかちょっとナゾです。

ボリビア人の主食である、肉とビールを奪われてしまったら
後はフライドポテトしか食べるものがなくなってしまうんじゃないかと、
ちょっと心配にもなりますが、

でもその辺はカトリコ(カトリック)なので粛々と対応するとのことです。

サンファンでは今、厳かにミサが開かれています。


そのせいで今日は仕事が半日で終わりになったのだなと、今になって納得。

そして、明日からは三連休となります。
この町では分りませんが、
明日はキリストの受難を模したデスフィーレ(行進)が行われるとのことです。

今夜は厳かに過ごしたいと思います。



さて、そんな折、

政情不安のため、日本へ避難帰国という書き込みを見つけてしいました、、

ブルキナファソです。

うちの隊次からは一番の大所帯で参加していた国です。

特に親しい仲間もいて、この知らせは本当にショックです。

またもや、言葉を失ってしまいます。。

生きて帰ればいい、と言っておきながらもやっぱりショックです。

こうなったらもはや、こういうことの方が当たり前で、

何もないことがむしろ特別なんじゃないかとさえ、思えてきます。



受難の後には、栄光の復活があるのか。

今は暗く長いトンネルも、いつかは光に辿り着く。

そう信じたいです。


教会の鐘がいつもより力強く、夜空に響いています。


写真は、オルロ・ソガボン教会の坑道より今年1月に撮影したものです。
あれからたった3ヶ月で、自分の周辺が大きく変わってしまった。

その時当たり前に在ったものが今はもうない。
きっとずっと変わらずにあるだろうと、特別に思わなかったことの数々。
今ここに在ることの幸せをかみしめる。


月並みなまとめの言葉は、今日は慎みます。



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