毎朝、この場所から空を見上げていました。
自転車で通った道。駐輪場から見上げた空。いつもと同じ空。
どちらかと言えば、曇った日も多かったはずです。
でも、思い出すのは、満開の白と、その背景に広がるぼんやりとした青。
季節は巡り。多くの人と出会い。多くの人が去り。
前任校でもった最後の教え子たちが、この春に卒業します。
それ故、自分がそこに戻る理由がなくなってしまいます。
10年前に訪れたこの場所から、ようやく卒業です。
また新しい季節が訪れ、別れ、出会う。
そんな春の日に見上げてきた、満開の桜。同じ景色。
その繰り返しに、ずっと留まり続けることに、
耐え切れなくなっていたのかもしれません。
世界に飛び出しの動機の一つは、そんな単純なことでもありました。
自分を成長させてくれたもの。
学校は、子どもの頃も今も、変わっていません。
会って、どんな言葉をかければ良いのだろう、などと考えていましたが
何が何でも会うってのが、実は大事なのだと気付きます。
で、なかなか会えないんですけどね。。筆不精な上に。
いろいろ支えてくれる人たちに、感謝です。
手紙をくれたり、電話をくださったり、本当に本当に温かいです。
駐輪場のあった場所には、貯水タンクができて、
同じ景色を見上げることはできなくなりました。
でも、帰る場所は、いつだって其処にあるのだと思うのです。
最近、教え子のお姉さんが、教育を志しているということを聞きました。
そういう話を聞くのは、一番嬉しいことです。
強い意志と、希望に満ちた未来です。
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