20100726

変わらないもの






世界中どこにいても 変わらないもの


子どもの笑顔とかたい友情


「写真と撮っていいかい?」と尋ねると
すぐさま肩を組み 男の友情アピール

子どもは 社会を写す鏡だと言われる
知らない人に話しかけられても 相手にしてはいけない
と 教えていた日本

日本の子どもたちから笑顔が 奪われているのだとしたら
私たちは この国から本気で「何か」を学ばなければいけない
「印刷をして二人にプレゼントするよ」告げて立ち去る

しばらくすると後ろから追いかけてきて 一言

「オレのだちにもあげたいから2枚印刷してくれよな!」

もちろん そのつもりだった
でも何だかその言葉がうれしかった

世界中どこにいても 変わらないでいて欲しいもの


子どもの笑顔とかたい友情

20100714

天空の城ラパス





まるで夢を
見ているような 
非日常的な光景だった
その名も「El alto」(高い)という名の
世界一高い空港からバスに乗り
その名も「La Paz」(平和)という町へ
よりによってよくぞこんなところに都市を築いたなぁ
大都市と遺跡と偉大な山々が混在しているような
こんな景色
富士山より高いだけあって 
太陽が近い 空が蒼い そして空気がうすい 頭がイタイ、、
その想いを表現する言葉を もはや持ち得なかった
下界の人間をよせつけない 天空の城
しっかり準備を重ね 選ばれし者として 
再びこの地を訪れ
たい


カンナとノコギリ






日曜日の朝 初めて訪れたサンファン

地球の裏側に こんなにも
日本らしい日本があったなんて

新しい文化の中に飛び込むと 少し戸惑うけれど
改めて自分の立ち位置を考える よいきっかけにもなる

そこで聞いた市長さんの話

西洋ののこぎりは 押して切る  東洋ののこぎりは 引いて切る
ただ頑なに「押す」だけでなく 慮って「引く」ことの大切さ

これは教育にも当てはまることで
ただ一方的に技術を教授するのではなく
教えられる側の立場に立って 子ども中心の学びを実践していく
かんなの刃をとぎ台を調節するのは 他の誰でもない
指導者がすべて管理してしまうのではなく

自らの手で 頭で 心で 学んでいく

そんな教育の実践が この国の未来を作っていく
日本の教育現場も 様々な問題を抱えている
その一つの答えがこの国で見つかるかもしれない
民族だ文化だにとらわれるのでなく
住民にとって ボリビアにとって
本当にいいことは何かを考えている
そんな骨太の政治家がこの国には いた
まずは両方の眼でよく見極めて できることから始めていきたい

そんな始まりの道

20100708

ふつうやらない




再びサンタクルス


町を歩いていると 路上のいたるところで目にする 

ゴミ箱

けっこうな具合に活用されているが
道端に落ちているゴミも目立つ


ボリビアの小学校ではふつう 子供はそうじをやらない
そうじする人を雇うと法律で決められているそうだ

だからまずまず教室では

ゴミとなってしまったものは ゴミ箱に入れる
そういったことから呼びかけていると聞いた
そしてそれを大人が率先して行おうということも

自分の使ったものは 自分できれいに元通りにする
きっと教室をもっときれいに使おう ということにも気付くだろう

そういったことを学ぶのもとても大切なことだと思う

手を上げて




最近交通量が増えてきたそうですが
少し前までは信号はほとんどなかったんだそうです
だから 車の運転もマナーもけっこうマスオメノス

そこはぼちぼちじゃ困るけど、、

道路に車線がないと思ったら
歩道もよく目を凝らさないと見つけられない
路上駐車し放題なのに 取り締まってる気配がない
駐車場が多いのは いたずらされないため?
道路を横断しようとするなら ふつうに歩いていると
向こう側に着く前に信号が変わる
なぜか道路が全て一方通行だと思ったら

うそみたいな話 「危ないから」

信号が青だから とかじゃなく
自分の身は自分の責任で守るのが
この国の掟
「事故は多いけど 死亡事故は少ない」
車はみんな止まらないから
その分みんな気を付けて走っている
ウソみたいだけど なるほどって気もする話
でも長距離バスの事故が多いみたいなので
運転手や運転の様子に気を配りましょう
そして
自分の責任で

しっかり車を確認して 道路は横断

崖っぷちファーストクラス





ある物を使って

自分の手で一つ一つ積み上げたら

それは世界に一つだけの ファーストクラス

「あえて足らざるを知る」

使うのは自分の頭と身体だけ

物を大事に使うのが

ボリビア人のいいところ

それにしても絶妙なバランス、、!

引き算の発想





世界的に有名なので
どこにいたって子どもたちの

ハートをがっちりつかんでいることでしょう
西語には"demasiado(やり過ぎ)"という言葉がある
ボリビア人は引き算が苦手といった人がいる
ちょっと惜しいなぁ

これはぎりぎりセーフ?

それとも、、


計算ミスとやさしい世界




かなり惜しい、、天井に頭ぶつけてるし、、

でも あまりバリアフリーを目にすることのないこの国で

あえてここにペイントしてくれたその心意気が

温かい

総ての人に やさしい社会 を

シンプルイズベスト







サンタクルスの町は


とてもわかり易いつくりをしている


町の中心には大きな


大聖堂


そして市民が憩う大きな広場


その広場を囲うように環状線が何本もぐるぐる


そしてそれぞれの道路が交わるところには


いろいろなモニュメントが建っている


つまり「ハチ公前で!」みたいな場所が


町中に点在しているということだ


人々の生き方がシンプルなように


町の在り方も


いたってわかりやすくできている
El Cristo
神の子が見護る町 Santa Cruz


赤土と夢の跡




ゲバラの映画で見たような


ボリビアのイメージ


どこまでも続く赤土の大地は


ここサンタクルスは都会ですから


目にすることはできない


その大地を踏みしめ


志に生きた男の


夢の跡を踏みしめてみたい


果たしてこの国で


革命は成功したのか、、?

北風と太陽


南半球の7月は冬まっさかり

でも日中は30℃くらいになる
でも乾季なのでからっとしてて
ぜんぜんいやな暑さじゃない

ただ風がかなり強く いろんなものが飛んでくる
北風が吹くと気温が上がり
南風が吹くと気温が下がる
常識というのはけっこう相対的なものなんだね
北風と太陽の夏
自分が今考えていることも
少し立ち位置を変えると
ぜんぜんちがう見え方がしてくるかも




手作り感



手作り感満載の看板


壁やブロックにペンキを使ってダイレクトに


風雨にさらされて


色あせた感じがさらにいい
古いものがたくさん残っているこの町には
職人魂もちゃんと残っている
うちの親父がうらやましがるなぁ
いいシゴトしています
ちなみにこれは
駐車場の入り口 立ち入り禁止!

20100707

マスオメノス
















閑散としています


日曜日の朝だからだろうか



ボリビアの人たちは基本的に夜型のようで

町は遅くまでにぎやかだ


古い映画のセットのような街並み


作っているのか 壊しているのか


とにかく ”más o menos” (だいたい)


な感じが心地よいこの国


この言葉がとってもよく似合うこの国です


日曜日よりの試写







新しい街に着いたら


まず地図を持たないで歩くことにしている


地球の大きさを


自分の足で確かめるためだ


できればカメラを片手に歩きたい
「3か月経つと写真なんて撮らなくなるよ」
今の新鮮な目線で切り取った
日曜日のサンタクルスです

現代人の特権







こんな景色を見てしまったら


神様っているかも


なんて気持ちにもなる


34時間と黄金のコンドル






ボリビア最初の朝日は 雲の上から

成田→Chicago→Miami→La Paz→Santa Cruz

東京を11:40に出発して

雲の上で夕日と朝日を拝み

何回かご飯を食べて転寝

長めの映画を3本見終えた頃

やっとシカゴに到着

本場のマックの肉肉しさに驚きつつ

トランジットやら何やらで空港をうろうろ

マイアミで2度目の夕日を眺めていた

今はいったい昼なのか夜なのか

いろいろな感覚が分けわからんことに

夜明け前に見たラパスの町は

黄金色に輝く天空の城

この町の名前って直訳すると

"The Peace" = 「平和」  

この町に昇る朝陽はなお神々しい

標高4000メートルあるこの町を見下ろす

6402メートルのイリマニ

「黄金のコンドル」という名はきっと

こんな景色からついたにちがいない

10:00前にはサンタクルスに到着

時差の関係を差し引くと

東京から実に34時間

はるばる来たぜ

地球の裏側

ボリビ

20100706

手洗いとやさしさの連鎖




ローカルな市場に行った時 
ローカルな子供たちと出会った
ゴミ捨て場で遊んでいたので
持っていたシャボン玉で一緒に遊んだ

①手をしっかりと洗うこと
②みんなで仲良く分け合って遊ぶこと

2つの約束 
前日図書館で読んだ絵本にあった
"compartir"
という言葉が早速生きるとは
お姉さんはさすが!
集まってくるniñoたちを諭して
順番に順番に
10歳にして世界を平和にする方法に気付いている
「今度はいつ来るの?」
必ずまた会いに行って
約束は守られるということを証明したい
市場を離れても追いかけてきて
遠くから手を振っていた
シャボン玉くらいそんなに大したことないのだろうけれど
大人が遊んでくれることは
めったにないことなのかもしれない
手には何も持ってなかったってことは
弟妹分にあげてしまったのかな
やさしさの連鎖
喜びを分け合うことがきたのなら
世界はもっと
平和に

落書きとすべての希望



"YOU CAN OVERCOME ALL YOU PROBREMS"



サンタクルス市内にある学校の教室の壁に書かれていた言葉だ

この校舎は午前・午後と二つの小学校

夜間はさらに学びたい学びたい人々に向けた授業を行っている

この部屋で英語を学ぶ学生(若者ではなくあえて)たち


「おれたちは、自分らの抱えるすべての問題を乗り越えることができる」


この国の抱える悲しみ 矛盾 憤り そして希望

もし道を見失いそうになる時があったらこの言葉に戻ってこよう

すべてはこの言葉につまっている

ような気がした昼下がり
 

ブラジルが1-2でオランダにやぶれたこの日

薄暗い教室の片隅には

微かな希望の灯がともっていた