20110217

太陽へ続く道




コパカバーナからの船が発着する島の
南岸("zona sur")と島の北岸("zona norte")にある2つの集落。

それを結ぶように、一筋の道が丘の向こうにのびている。



ガイドつきのトレッキングで、3時間。
がんばって(?)進めば、2時間の道程。



まぁ2~3時間、と思って歩き始めたものの、、

崖を登るような急こう配の道に始まり、地平線の先まで続くような終わることのない一本道、

そしてそういえばここ海抜4000mという現実。富士山より高い場所でのハイキング。



しょうじき、しんどい。。。

太陽の存在感がはんぱじゃない。



だからこその"ISLA DEL SOL"(太陽の島)

景色の壮大さと心地よい風が疲れを忘れさせてくれる、、のは束の間で、、

「休みながら歩き続ける」というよりは、「歩きながら休み続ける」の方がむしろ的確か。

ちょっと進んでは景色を眺め、ちょっと歩いては水を飲み、ちょっと歩いては写真を撮り、、



結局半日かけて夕日へと続く道を辿った。

道中では、たくさんの出会いがあった。

同じ道を行き交う旅行者たち。
飼い主なき2匹の犬。
羊飼いの少女たち。
写真待ちの男の子。
草を食むたくさんの羊たち。

そして、心が凪いでいくような景色。



”太陽の子”と呼ばれる、初代インカ帝国の王様が生を受けたというこの島。

何か巡礼の道にも通ずるところがある。



そして、こういうところにもふつう(?)に人が住んでいて、日々営んでいるという事実。

ここで出会った子どもたちは、1年後も2年後も、ずっとここにいると言っていた。

彼らにとってはここが生活の場。当たり前の話だが。


けっこう色々とないけど、本当に大事なものがたくさんある。

彼らはそんな土地で暮らしている。


その日の夜は、いつもよりもちょっと真剣に世界のことを考えてみたくなった。

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