20110224

ハナムケ


物語の結末には、いつも紙吹雪、、、とは限らない。

2010年2月23日。一人の同志が、志半ばにして日本へと発った。


なんで相談してくれなかったんだろう。なんで気付いてあげられなかったんだろう。

でも、

誰にも相談しなかったことにも、きっと意味があり、想いがあり
気付いてあげられなかったなんて言葉は、おそらく傲慢だ。

ボクらはいつだって、失ったあとに気付く。
それがどれだけ大切なものだったのか。ふだんは当たり前にしてたくせに。
送ると言った、ピックや弦。いつだって後悔は後からやってくる。

詳しいことは何一つ分からないので、無責任なことは言えない。

でもこの決断は、簡単な決断ではない。絶対に。

キモチを想像してみる。

、、、でもやめた。

絶望感、喪失感、焦燥感、それとも安堵感、、それは本人にしか分からないことだし、こちらが不必要に動揺することは、マチガイなく望んではいない。

だから、変わらず夢の続きを追い続けよう。

誰かの分も、なんてしょいこむ必要はない。自分の足で立って、それぞれの道を進めばいい。
シリアスになり過ぎずに、今まで通りに日々を愉しめばいい。
あなたの口から直接語られるまでは、振り向かない。


唐突感はあるけれど、ずっとずっと、深く深く、真剣に考え、出した結論だろう。
伺い知ることのできる悩みや困難。そして、知り得ることのない闇。

だから、尊重したい。その決断を最大限に。
できることはわずかだけど、今できるのはそれぐらい。

仲間たちは、それぞれの立場で想いを寄せる。
それが温かい。

ほんとはそういうの、どちらかと言えば苦手だったはずなのに。
今はそれがすごく温かい。

理不尽な不幸が影を落としていたとしても、身に降りかかったそれはそれは決して特別なことではない。
誰しもが危うい一本道の上を歩いている。誰しもが、深淵に覗きこまれる可能性をもっている。
それはどこにいたって同じ。例え日本にいたって。

人生はレースじゃない。

多少のルールはあるけど、スタートもゴールも、走るペースも休息も、全て自分が決める。
決めるのはいつだって、自分のココロ。

ココロが折れなければ、いつまでも旅は続く。

だから、いつだって、どこでだって、また飛べるはずだ。


決してラクな道ではないけれど、またこの先で逢おう。
想いがつながっていれば、いつか必ず逢えるはず。

みんなで見上げた夢も、坑道の底から二人で見上げた空も

遥か遠くに思えて、でも手の届きそうなところにあったはずでしょ。


願わくば、帰国の時に空港で紙吹雪を、、いや、シゴト忙しくて来れないぐらいが最高。



決して振り向くな!そして、生きてまた逢おう!

友として、人生の門出を祝う!!

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