20110310

うさぎ32歳




「30過ぎたら、自分の顔に責任をもたなあかん」と、先輩隊員が言っていた。

人は見かけじゃないが、やっぱり外見に現れてくるものもあると思う。
人生を背中で語るというように、その風貌や顔付き、表情の作り方一つに、

その人の人生が現れる。例えば、

 胸を張って今を前向きに生きている人は、そういう貌が、
 後ろめたいこと影を背負っている人には、そういう貌が、

それなりに現れてくるということなのではないか。

つまり、自分の人生に責任を持てということか。



少し前の話になるが、都内の某私立大の学生だった時のこと。学生生協がつぶれる(つぶされる)というちょっとした騒動があった。理由は、資金面などで反体制組織と関わりがあるからだそうで、一学生としてもちろんその渦中にはいなかったので詳しいことは分からないが、ただ入学時に払った協賛金(確か5000円位)が戻ってくるという話を聞きつけ、あさましくもその現場に足を運んだのである。もちろんお金が戻ってくるなんて思っていなかったし、話の種に彼らの主張の一端でも聞くことができたらな、と言った程度の趣旨である。

結論を言う。

仮設の受付で応対をしてくれたその人(もう40歳近いだろうか)の言葉には、響くものはこれっぽっちもなかった。

「大学の批判」「お金は返す」「今は返せない」「返金を確約するものはない」でも、「必ず返す」

そこにあったのは、苦情対応のテレアポもしくは留守電のメッセージと同じような感情を介さない垂れ流しの言語であった。事情も知らない学生に話せるか、という理由も考えられるとして、一番不信感を抱いたのは、彼の顔である。

鼻毛が出ていた。それも1本2本出ていたなんてレベルじゃなく、バカボンのパパ並みに半端ない勢いでもう全力で。使い古された筆のようにも見えたそれは、全身全霊で自由への逃走を開始していた。あまりの豪快さに、これはあえてのファッション?と気が気でなく、結局話に身が入らなかったということもある。ここまで伸ばすには、たいそう時間がかかったことだろう。それだけ活動に没頭していたということか、それとも、、

友達にからかいながら指摘され、
「出てんじゃねぇよ。出してんだよ。」と言い放った漢がいる。これは男らしい。
そんな些細なことを気にしない豪快さ。天晴れ。素晴らしい。

しかし、この生協の男は少し異なるように感じた。表情、語気、目線、、
自分の顔に責任を持てない人間が、いったい社会に対してどんな主張をし、どんな責任を持てるというのだろうか。もうその時点で、こりゃムリだとあきらめた。そして、組織は消え建物は消え、想像通りというか当然のごとく返金の話も消えてなくなった。



 「ちょっとそこのあなた。かおがないですよ。」(藤原信也"memento mori")


人のことを批判する前に、まずは自分の顔を鏡で見てごらんなさい。

どんな優れた組織も、どんな優れた思想も、それを実際に生かすのは、生きた人間だ。



ストレスは感じないようでいて、周囲に批判的になる時はやばいサインかもしれない。
だから時折、自分の顔を鏡で見て軌道修正。

さしずめ自分はなんだろ。。

世の中を真っすぐに見ずに、斜め下や上から見つめがち。
いつもカッコつけて、その結果指名手配犯みたいに悪い第一印象。
笑顔で写った写真よりも、多少無愛想な方が自分らしくも思える。
割と深く多面的に考える方だが、終始そうかというとそうでもない。
恐ろしく楽天的で行動的で短絡的なところもある。

「ボリビア人みたいになってきましたねっ」ていう最近の褒め言葉。

まだいけるか、オレ。前を見て進んでいますか、、?

あっ、でもけっこう大丈夫みたいですよー^


今朝、図書館で「先生、うさぎ年ですか?」と聞かれた
理由は顔がうさぎっぽいから、、、らしい
そんな小動物顔をしているのか、、!?オレは!?

さびしくて死んじゃうぴょん、、、なんて山王の深津じゃあるまいし。。

でも、さびしさがあるからこそ、人はやさしくなれるし、

失うものがあってこそ、学ぶこともあると思ってますぴょん。


 なぁみんな

 あの時と変わらず、今を生きているかい??

2 件のコメント:

  1. 顔、表情には、その人の生きざまが出る、そうだよね。
    目じりのしわの一本一本だって、慈しみたい。

    ボリビア生活を終えるとき、どんなしわが刻まれているのか。

    迷い悩み、一つの面でとらえきれないからこそ人間。
    強くもあり、弱くもあり、また、しなやかでもある。

    今を生きる、今を生きていこう!

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  2. いつもコメントありがとうー^

    まだまだ人生を語るにゃ早いんでしょうが、考えさせられることがたくさんあるよね。

    身体にも心にも脳みそにも、たくさんシワを増やして日本の地を踏むことになるでしょう。願わくば、慈しみのシワを!
    シワの数だけシアワセに!な~む~的な。

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