限りなく透明に近いブルー
限りなく漆黒に近いブルー
陶酔と混沌の果てにある、限りなく澄み切った蒼の世界
冷たく暗い海の底に沈んでいくような、グランブルーの世界
欲望
不安
衝動
誰かをまもるためのうそ
自分をまもるためのうそ
事実
誤解
歪曲
嫉妬
失望
絶望
誰かがついたうそ
むしろ最初は、純粋なものでさえあったもの
もしかしたらそれは、うそですらないのかもしれない
「真実」
それが、常に事実の一つの側面としてでしか、語られないのだとしたら
そんなものは、始めからこの世に存在しないのかもしれない
だとしたらそこに 救いはあるのか?
限りなく透明に近いグレー
限りなく漆黒に近いグレー
澄み切った透明な世界に手を伸ばすことができるのか
深いく暗い海の底へゆっくりとその身を沈めていくのか
私たちは神ではないから
人を裁くことなどできない
ただ一つ言えるのは
「真実」はいつも自分の心の中にあるということ
自分の心にはうそはつけない
「真実」が一生、日の目を浴びることがなかったとしても
もう一人の自分が、遠くからそれをちゃんと眺めている
世界中の誰もが知らない「真実」
客観的な情報や主観的な真実が明らかになるに連れて
徐々に可能性がせばまっていき
程度の差はあれ、やがて辿り着く一つの結論
ただ、これが明るみに出ることはないだろうし、その可否が問われることもない
それは推測であり憶測にしか過ぎない
限りなく「真実」に迫り得ることはあっても
よく、合理的に割り切って考える人のことを冷たいと言い
情に深く、考えて行動できる人を温かいと考える嫌いがあるが
必ずしもそうとは思わない
そのイタミをすべて背負いきれるか
本当の温かさとは、相手の気持ちにどれだけ寄りそえるか
刹那的な感情に流されて判断すべきではない
寄りそうべき相手が定められないのなら、客観的な立場で眺めるしかない
分かったような気になってはいけない
これは実際に生きた感情をもった人間の間に起こった、本当の出来事なのだから
社会の法で裁かれること
裁判所が罪と認めるか、それは重要なことだろうけど
それでも明らかにならない
世界中の誰もが知り得ない「真実」があったとしても、それも仕様がないことだろう
そのグレーは
限りなく透明に近いのか それとも 限りなく漆黒に近いのか
誰にもわからない方法でもいい
禁忌を犯した人間はもう後戻りはできない
自分の心に自分の手で裁きを
もう一人の自分と対峙して
本当の自分と向き合う
それすらも偽り、ねじまげようとするのなら、もうそれは
人ですらないのかもしれない
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