チェの遺体が約30年間埋められていた(隠されていた)場所。
町はずれの墓地の脇にその入り口があった。そして張り巡らされた金網と鉄条網、そして鈍い光を放つ鎖と南京錠。。
死してもなお彼を閉じ込めておくつもりか、、
重たい雲が張り付いた空には切れ間すらない。
脇の牧草地にもぐりこみ外側から眺めてみる。なんとも趣味の悪い建物は、現政権が建てたものらしい。ちなみに遺骸は今はキューバに移されているそうだ。
この墓所を見渡せる場所にあるレストラン店主のファン・カルロスが言うには、墓を掘るやつがいるから仕方なくカギをかけているのだという。
彼の魂はこんな金網なんか越え、海を越え、国境を越え、人種を越え、今も息づいている。
彼の魂を、こんなちんけな金網と鎖で閉じ込めることなんてできない。
誰も彼の意志に鎖をかけることなどできない。
チェの最後に見た景色を。
彼の歩んだ道を。
"RUTA DE CHE"
イゲラ村へ続く道。彼の「帰らぬ旅」。そして、最期に見た空。
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