20100825

ひと月45Bs.の幸せ





ボリビアでは今 古着の輸入が禁止されている

安く大量に輸入されてくるアメリカ製の古着から
国内の服飾産業を守るためだ
他にもアメリカ資本に頼らないような政策をとる現政権

でもふつうに町では古着が売られてたりするし
祭りの日の背中に自由の女神を見ることもある
あれっ 確か今日は建国記念日のはずじゃ、、、

ラパスやサンタクルスの発展ぷりを見たら
この国が大きな近代化のうねりに乗っていることは一目でわかる
そして それとは対照的に
路上で目にする人たちや 聞き知るところ人々の暮らしの格差
それがゲバラの言った「農村の現状」と変わらぬ この国の現状だとしたら
「 高地に住むある一家の収入減は ただ一つ
飼っているアルパカの毛を刈って 月に一回市場で売ること
ペルーとの国境にあるその市場にその毛を運び そして
                                       安く買いたたかれる 
ひと月たったの45Bs.
家で待つ子どものためにあめを一袋おみやげに買って帰る夫婦
そして一つだけもらったそのあめを 愛おしそうになめる子どもたち 」
そんなドキュメント番組が以前 放映されていたそうだ
ぼくはその毛を市場まで運ぶキモチも
子どもたちへのおみやげを選ぶ夫婦のキモチも
あめ玉を大事に大事になめる子どもたちのキモチも
想像はしてみるけど 多分きっと分からない
かわいそうだとは思うけど 多分きっとその一家助けることはしない
            (目の前にいたら手を差し伸べるだろうが)
ひょっとしたらこの親子の間には ぼくらに想像なんかできないくらい
辛く切なくどうしようもないような感情に苛まれているのかもしれない
そして ひょっとしたら遥かに幸せな瞬間が訪れていたのかもしれない
想像はするけど 同情はしないようにしている
でもやっぱりかわいそうだと思うし 憤りも感じるが
きっと 少し時が経つとその感情は薄れて
忘れてしまうに違いない
まずは「知る」という言葉で 少しでも
目をそらさずに見据え 考えて 伝えていくことで一歩ずつ
「無関心」と対極にある「やさしさ」をもち続けていたい
「ゲバラの思想はボリビアの農民には受け入れられなかった」

こんなセリフで映画はしめくくられていたけど
今のボリビアを見たら 彼は何を想うだろう
でも 良くも悪くも 細かいことを気にしないのが
この国の人々のいいところ である
が それだけで片付けてはいけない課題も
山積みされているように感じる
ただ願わくば 互いの幸せを分かち合えるような社会であれば
                                  それでいい
※ 1Bs.=約13円

0 件のコメント:

コメントを投稿