この後、犬も一緒に教室にゴールイン、、!!
きっと一緒にベンキョウしたいのでしょう笑
きっと一緒にベンキョウしたいのでしょう笑
JICAのボランティアを受験する際には、数ある要請(こんなボランティアにきてほしい!という、現地からの要望)の中から、自分で選んで希望を出すことができます。もちろん、必ずしもその希望の通りいくというわけではないのですが、「学校配属」で何にもないような町で、子どもや村の人たちとのんびり向き合っていきたいなぁ、ぐらいに漠然と考えていました。
だから、学校配属の情操教育で、英語圏で、独り任地で、さらに海があったらいいなぁと、今思えばえらく不純な動機です。だから、本音はどこでもいいと思っていました。
自分を選んでくれる = 必要としてくれるのであれば
基本的には、世界中どこであっても本当に大切なことは変わらないはず。だから、国も場所もどこでもいいと思っていました。社会状況や多少の方法論は違っていても、普遍的な教育哲学というのは変わらないはずですから。
現実には、自分のイメージしていたところとは、かなりちがった場所への派遣となりました。やがて、自分を「必要としてくれる」なんて考えはおこがましいことにも気づくことになるのですが。
でも今は、教育事務所勤務であることがむしろ良かったと感じています。そして、日系人社会がすぐ側にあることも、自分に多くの示唆を与えてくれる結果となりました。もちろん、日本人に親切だとか食材が豊富だとか表面的なことだけでなくてです。
多様なものにふれられること。そして、自分自身を見つめなおす機会を与えてくれること。
この2点において、このシゴトは最高にエキサイティングです。
、、、抽象的なことばかりでなく、具体的なことも書かなきゃな。。
まず、サンファン市内の小学校の概要を簡単に。
活動先である学校(現在11校)の様子を紹介していきます。
市中心部のサンファン学園(半公立・半私立)をのぞき全て公立校となります。
赴任時は高校もということでしたが、対象を小学校にしぼるということで8年制のコレヒオ(来年から6年まで)とイニシオの2学年(就学前教育・幼稚園)への巡回指導を行っています。
◎が当初の対象校。〇がその後に対象を広げたものです。
<サンファン市中心部> …ボリビア第二の都市サンタクルスより乗り合いタクシーで3時間。
◎サンファン学園 …日系人の子どもたち(全校の1/3)が通う。
〇キンデル・サンファン …サンファン学園に併設された幼稚園。
〇サグラド・コラソン1 …幼稚園。午前と午後の部に分かれ、施設を共用。
◎サグラド・コラソン2 …午後に校舎を使用。午前の部とは施設を共用。
◎サグラド・コラソン3 …午前中に校舎を使用。午後の部とは 〃 。
◎サン・ホセ・オブレロ…市街地のはずれに位置する分校的な存在。新校舎建設中。
<エンコナーダ村> …中心地より30km、乗り合いタクシーで約30分。(タクシーをつかまえるのに約30~90分)
◎ラ・エンコナーダ …集落の中心校。分校の子はここの高校に進級。
〇ロス・アンデス …集落の南に位置する集落にある分校。複式の2学級。
〇トレス・デ・フニオ…集落の北に位置する分校。複式の3学級。
〇グアダルキビル …集落の西北に位置する分校。複式1学級。雨季は訪問不可。
<アヤクチョ村> …エンコナーダ村よりさらに10km、さらに15分。電気はここまで。
◎マリスカル・アヤクチョ …集落の中心校。幼稚園から高校までを併設。
それぞれの学校には、それぞれの個性があります。公教育といっても、その質には大きな違いがあるということです。ですので課題も、必要とされている活動も、先生のモチベーションも学校によって、クラスによって様々です。聞いてはいましたけど、改めて実感しています。
ちがっているから面白いところもあり、まじめに捉え過ぎるとがくぜんとしてしまうこともあり、刺激たっぷりの毎日です。
現在は中心地の5校、6教員を対象に学級経営の分科会を作り、それぞれのクラスで状況を見ながらできることを考え地道に。2学期に入り算数を中心に授業改善にも力を。といったところで、やっと活動が動き始めたかなぁといったところです。
テーマは、"voluntariamente y gradualmente" です。
”自発性”と、”じわじわ”と浸透させていくことを大切にしていこう、ということです。
赴任11ヶ月を振り返ると、けっこうたくさんやってきたようで、実はそんなにやっていないような、、発表で活動にイロを付けることはできます。ただ、本当に意味のある支援というものは、もっとずっと地味なものです。でもそういうものこそ大切にしていきたいと今は考えています。
最初はけっこう大きいことを考えていましたが、いいイミで「できること」と「できないこと」が分かってきました。なんて言うか、どちらが白でどちらが黒かという問題じゃないということです。
本当に必要な支援とはいったい何なのか。
やりたいことが増え、できることも増えてきた半面、常に問われることです。
・自分のやりたいこと
・任地で望まれていること
・自分にできること
この三つの重なる部分に、答えがある。4月の分科会での専門家の方のお話です。
中々その見極めは難しいところです。
当初の活動計画と、今やっていることとは、随分と離れてしまったように感じます。基本路線は同じでも枝葉の部分がだいぶ。
今の答えは、コドモたちが変わること。
笑顔が増えること。元気になること。やさしくなること。
そして、先生が変わること。
子どもたちの成長に喜びを感じること。教師としての自分をさらに成長させたいと思うようになること。
さらに、オトナが変わること。
学校に対する関心や愛着が増すこと。子どもたちの未来に責任をもつこと。
国の未来に希望をもつこと。
ちょっと規模が大き過ぎますが、そういう場面に少しでも出会えるように日々がんばっているわけです。
そういうことはやっぱり強制されるものでも教わるものでもなく、自分の経験として獲得していくものです。それが理想であるなら、やっぱり理想を追っていきたい。
教育ってやっぱり大事だなぁと思う、今日この頃。
自分はベンキョウはきらいでしたが、学校はすきでした。だから今も先生をやっているみたいな。でも、今はベンキョウはすごく大事だと思っています。
学校はいい。
みんなが笑顔になれるような、そんな学校を創りたい。
明日、明後日と、奥地の学校へ。じわじわ広げてきます。
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