20110526

ココロノイロ







「 こころの色 」 



私が何を思ってきたか

それがいまの私をつくっている


あなたがなにを考えてきたか

それがいまのあなたそのもの



世界はみんなのこころで決まる

世界はみんなのこころで変わる



あかんぼうのころは白紙

大きくなると色にそまる


私のこころはどんな色?

きれいな色にこころをそめたい


きれいな色ならきっと幸せ

すきとおっていればもっと幸せ






以前担任していた卒業生に贈ったことのある、谷川俊太郎さんの詩だ。

若干ベタな感じもしますが、、彼の言葉は哲学が感じられるから、すきだ。


子どもの頃は、世の中には正解があって、そういうものは学校とかテレビとか周りのオトナたちがちゃんとそういうことを教えてくれるもんだと思っていた。そういうもんだとばかり思っていた。

教科書に載っていることも、新聞やニュースで報道されていることも正しいことで、そういうものをもらさず受け止めて、染まっていくこと。それが世界の真理に近づくことだと思っていた。

当時はもっと純粋に、もっと無条件に受け入れていた。きれいな色に染まることが、価値のあることだと思っていた。

絶対的なイロがあって、それに染まっていくことが幸せであると信じていた。


でもそういうものは実は幻想であって、絶対的な価値観など存在しないということにやがて気付く。

何が”きれい”かということだって、一つのものの見方にしか過ぎない。
すべては物事の一つの側面でしかないこと。

”フツウ”であることが、実は”フツウ”ではないということなのだろう。



だから、なるべく人と違う方向を向き、人とちがうことをやっていれば基本的にまちがいないと思っていた。最初は単純に性格的なものやファッション的なものもあったと思う。

でもそうやって同じイロに染まらないようにしていたつもりでも、鏡のように”フツウ”を見立てているわけで、自分がそのイロを意識し、じわじわと染まっていたことに気付いてしまう。最近特に、自分の価値観やら行動規範やら何やら。自由でいるつもりでいても、やっぱりどっぷりとニホンジンに染まっている。いい意味でも悪い意味でもそう。

でも、そういう自分だから衝突することも受け入れることもできるわけで、自分を知るってことが大切なんだと改めて感じる。

自分を知ることが世界を広げることになり、世界を知ることが自分を知ることになる。

自分が変わると、世界が変わるということはうそではないと感じる。

こういうことは真理と言っていいのかもしれない。

昔の人の言っていることはやっぱりすごい。短い言葉でずばり核心をついている。
どちらが先か、という問題ではなくどちらも同時並行的に進んでいくのだろう。


話を戻すが、きれいなイロなんてのは相対的に価値づけられているだけのものである。今はきれいなイロに染まることよりも(そのことはシンプルに幸せであると言えるのかもしれないが)、世の中に存在するできるだけ多くのイロにふれてみたい。

その結果、きれいなイロに染まっていなかったとしてもいい。いまさら透明には戻れないだろう。そういうイロの混沌の中にこそ、価値を見出していきたい。今、必要とされる力はそれかな、と思っている。



曇り空の切れ間に、陽の光が差し込むように

混沌としたイロの中に一瞬現れる、光をみつけたい

南風が冬の到来を告げた今日の空は

どんよりとした雲が幾重にも重なっていた


妻から、東京の空が送られてきた

「きょうのソラ、きれい。きょうのカゼ、きもちいい。」

梅雨を通り越し、夏の到来を予感させる

さわやかな夕焼け空だった

ココロは、時間も空間も越える



なんと、、、今回で投稿が100回目であったことに気づく、、

相当な筆不精だった自分ですが、キセキ的にもここまで続いた理由を考えてみると、

毎回、自分のことを書いているようでも、必ず誰かの顔を浮かべてかいていたということだ。

家族、日本の友達、同期の仲間、、(それが不特定の対象になることもあったが)、「誰かに伝えたい」そういう意志の元で書き綴った文章であったことに気付く。

それがその人(人たち)の元に届いているかは分からない。でも、キモチというものは伝える対象があって始めてベクトルになるのだなと感じる。だれかに見せることを前提としていない日記とは、その点が決定的にちがう。こういうことは作文の授業で、大切にしていきたい。

そういうモチベーションで100回。

というわけで、みなさんどうもありがとうございます。

写真は、雨上がりの赤土の大地。水たまりに写った太陽。
混沌の中に宇宙を感じてしまった瞬間。

今回は、しばしばでも、たまたまでもここを訪れてくださった全ての方々に贈ります。

今後ともよろしくお付き合いください。


                                           敬具。

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