20110901

星の巡礼







今朝、巡回先の小学校へ向かう途中の乗合タクシーの中で、ハチに刺された。

かぶっていた帽子を触った瞬間に、左手に「バチッ!!!」

いてぇ。本当にいたい。。注射なんかとは、やっぱりぜんぜんレベルがちがう。いたい。。。

針を抜く。毒を吸い出そうと試みる。あとはガマンする。。

泣きっ面にハチなんて言うけど、顔面刺されたなんて想像するだけで泣けてくる。何もそこまで不幸を上塗りしなくてもよかろうに。


記憶にある中では、小学校低学年以来か、、


その時は、大泣きした記憶がある。
でも今は、どんなに痛くても泣かない。確かに痛かったけど、それで泣くということはまぁない。

涙がこぼれるのは、嬉しい(感動した)時。それと悲しい時だろうか。
いつからイタミに強くなったのだろう。オトナとコドモのボーダーを越える瞬間があったのだろうか。


さて、最近。事故的なアンラッキーが結構続いている。

先週末の運動会で撮った写真のほとんどのデータが、壊れてしまった。。

町まで携帯端末をチャージしに行ったのに、お金は入れたのに何故か使用できなかった。。

サッカーのリーガで、登録証に不備(とか言うなら、最初から全員に配れ)とかで出場不可。。

そして、明日、大事な試合が2つ重なる。どちらを選ぶことも難しい。。

市役所で火事の緊急(?)出動があって、チノパンがこげた。手で砂をかけて消すなんて原始時代か、、!初期消火を終えて場所を変えると、、それはもう人の手には負えない状態だった。。


そうして、ハチ。

いつもと同じように、今までと同じようにしているのに、何故かうまくいかない。
良かれと思ってやったことが結構、裏目にでる。なんだかすっきりしない日々。

今月はたくさんいいことがあったから、ちょっと月末に帳尻合わせにきてるのかな、、

別に泣き面ではないけれど、ハチはいたい。泣かないけどすごくいたい。。



深呼吸でもしてもみるか。





ハチのことをドナイレに話してみたら、「クスリがある」と言った。

どういうことかと聞くと、「人間の体の中には、ちゃんとクスリがある」

なるほど。いいこというなぁ、、人間ってのは元々そういう風にできているのだろう。彼の言葉で心がすこし軽くなった。

自分の感じてるアンラッキーなんて、人間の自然な姿からすれば調和の中にあることなのだろうし、むしろそこからは外れた取るに足らないものなのかもしれない。





たぶん、動物たちはハチに刺されたからって、日頃の行いが悪かったぁ。。なんて思わないだろう。

こういうことで必要以上に、気にする必要はない。


ジャック・マイヨールと過ごした時間のことを綴った、池澤夏樹「クジラが見る夢」の一説にこんな言葉があった。

「 イルカはたぶん明日を思いわずらわないだろう。日々それを満ち足りたものとして受け止め、満足して翌日を迎えるのだろう。ジャックにはいろいろ将来計画があるのは聞いているが、それはそれとして明日はいい日と 信じる生き方はイルカに似ているかもしれない 」



食欲がなく、そのまま昼寝をした。起きたら、左手の痛みは引いていた。

身体的なイタミってのは、一時的なものだ。




そうそう、火事現場は本当に真っ暗で星がよく見えた。

不謹慎だと思うが、森を仄かに照らす炎とパチパチという音。

何か神聖な儀式かなんかが執り行われているような、厳かな光景だった。

(実際、消すというよりも燃え尽きるのを待つ、といった状態だった)

森の木々も炎に包まれた時には、イタミを感じたり、家族のことなど思い出したりするのだろうか。

木々のひそひそ話が聞こえてきそうな、細い月の浮かぶ静かな晩。



深呼吸。




これだけアンラッキーが重なると、次はいいことが起きるんじゃないかって思えてくる。


週末、タリハにで巡礼地に向かって夜通し歩くというイベントがある。

星の降る道を一晩歩いて、ココロもカラダもクールダウンして来ようと思う。



きっとハチもびっくりしたんだろうなぁ、、まだちょっといてぇ

0 件のコメント:

コメントを投稿