今朝、巡回先の小学校へ向かう途中の乗合タクシーの中で、ハチに刺された。
かぶっていた帽子を触った瞬間に、左手に「バチッ!!!」
いてぇ。本当にいたい。。注射なんかとは、やっぱりぜんぜんレベルがちがう。いたい。。。
針を抜く。毒を吸い出そうと試みる。あとはガマンする。。
泣きっ面にハチなんて言うけど、顔面刺されたなんて想像するだけで泣けてくる。何もそこまで不幸を上塗りしなくてもよかろうに。
記憶にある中では、小学校低学年以来か、、
その時は、大泣きした記憶がある。
でも今は、どんなに痛くても泣かない。確かに痛かったけど、それで泣くということはまぁない。
涙がこぼれるのは、嬉しい(感動した)時。それと悲しい時だろうか。
いつからイタミに強くなったのだろう。オトナとコドモのボーダーを越える瞬間があったのだろうか。
さて、最近。事故的なアンラッキーが結構続いている。
先週末の運動会で撮った写真のほとんどのデータが、壊れてしまった。。
町まで携帯端末をチャージしに行ったのに、お金は入れたのに何故か使用できなかった。。
サッカーのリーガで、登録証に不備(とか言うなら、最初から全員に配れ)とかで出場不可。。
そして、明日、大事な試合が2つ重なる。どちらを選ぶことも難しい。。
市役所で火事の緊急(?)出動があって、チノパンがこげた。手で砂をかけて消すなんて原始時代か、、!初期消火を終えて場所を変えると、、それはもう人の手には負えない状態だった。。
そうして、ハチ。
いつもと同じように、今までと同じようにしているのに、何故かうまくいかない。
良かれと思ってやったことが結構、裏目にでる。なんだかすっきりしない日々。今月はたくさんいいことがあったから、ちょっと月末に帳尻合わせにきてるのかな、、
別に泣き面ではないけれど、ハチはいたい。泣かないけどすごくいたい。。
深呼吸でもしてもみるか。
ハチのことをドナイレに話してみたら、「クスリがある」と言った。
どういうことかと聞くと、「人間の体の中には、ちゃんとクスリがある」
なるほど。いいこというなぁ、、人間ってのは元々そういう風にできているのだろう。彼の言葉で心がすこし軽くなった。
自分の感じてるアンラッキーなんて、人間の自然な姿からすれば調和の中にあることなのだろうし、むしろそこからは外れた取るに足らないものなのかもしれない。
たぶん、動物たちはハチに刺されたからって、日頃の行いが悪かったぁ。。なんて思わないだろう。
こういうことで必要以上に、気にする必要はない。
ジャック・マイヨールと過ごした時間のことを綴った、池澤夏樹「クジラが見る夢」の一説にこんな言葉があった。
「 イルカはたぶん明日を思いわずらわないだろう。日々それを満ち足りたものとして受け止め、満足して翌日を迎えるのだろう。ジャックにはいろいろ将来計画があるのは聞いているが、それはそれとして明日はいい日と 信じる生き方はイルカに似ているかもしれない 」
食欲がなく、そのまま昼寝をした。起きたら、左手の痛みは引いていた。
身体的なイタミってのは、一時的なものだ。
そうそう、火事現場は本当に真っ暗で星がよく見えた。
不謹慎だと思うが、森を仄かに照らす炎とパチパチという音。
何か神聖な儀式かなんかが執り行われているような、厳かな光景だった。
(実際、消すというよりも燃え尽きるのを待つ、といった状態だった)
森の木々も炎に包まれた時には、イタミを感じたり、家族のことなど思い出したりするのだろうか。
木々のひそひそ話が聞こえてきそうな、細い月の浮かぶ静かな晩。
深呼吸。
これだけアンラッキーが重なると、次はいいことが起きるんじゃないかって思えてくる。
週末、タリハにで巡礼地に向かって夜通し歩くというイベントがある。
星の降る道を一晩歩いて、ココロもカラダもクールダウンして来ようと思う。
きっとハチもびっくりしたんだろうなぁ、、まだちょっといてぇ
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