20120217

町のしゃしんやさん



急にスコールが始まって、しかも鍵を閉められて、、オフィスから出られなくなりました。。

せっかくのギフト(笑)を生かすために、

今日は、いつもどんな感じで写真を撮っているか紹介したいと思います。

参考のために、とったものを全部掲載しました。



ラテンアメリカでの写真の撮り方(女の子)、入門編です。




この日は巡回先の小学校まで20分くらいの道のりを

いつも通らない小道を通って歩いていたところ、

「プロフェー!」と突然声をかけられました。

どっかで見たことあるような、ないような、、

家の前で遊んでいた姉弟。



よし、撮ろう。



いきなりカメラを向けるのはいやがるだろうから

今なにしてるの?どこの学校?等々話した後に、まずは弟をねらいます。


        木に隠れる弟。              ちょっとだけ見えてる弟。     



この写真を見せて、軽く緊張をほぐします。



緊張のほぐれた弟。




 

「Puedo sacar foto de vos?」

(きみの写真とってもいい?)

初級のスペイン語で話しかけます。



1枚目。


若干かための表情。




2枚目。


「Hagan como yo!」(こんな感じにしてみてよ)

自分の腰に手をあて、モデルポーズをとってみます。

このポーズをとらされること自体、恥ずかしくて笑ってしまうみたいです。





「Salió bien!」(いいねー)

と、画像を見せてからもう1枚。






「Risa bonita!」(笑顔がいいねー)

さらに1枚!






調子にのってもう1枚!!







 
そしてもうすっかりナチュラルにポージングするお姉ちゃん

ラティーナの血です。



そして調子に乗りすぎたので、最初ははにかんでいた弟がすっかり笑っていません。。

完全にフジュンです。フジュンなキャメラマンです。

ふつうは2~3枚で終わるのですが、何かいい笑顔が出そうで撮っちゃいました。

腰にあてた手をどけても同じ表情が出たらいい。



賞味1分の国際交流。












着任して間もない頃のこと。

となりに住んでいた移民1世のおじいさんが亡くなられました。

その後におばあちゃんと話をした時に、おじちゃんの思い出、と言って

3枚の写真を見せてくれました。


 

なんていうか、あまりいい写真ではありませんでした。

家の前で(おそらく並べさせられて)取らされたフキゲン顔の記念写真。

なんだかよくわからない風景の隅の方で見切れている写真。

色あせてて、おじいちゃんちょっとヘン顔の写真。



でもすごく大事な写真だな、と思いました。

宝石のように尊い写真だな、と思いました。



おじいちゃんの思い出として遺っている、珠玉の作品たち。




 


撮った写真はプレゼントとして贈ることにしています。

協力隊としてはアリなんだろうか、、と、悩んだこともありましたが、

今を切り取る、ということに関しては迷いがなくなりました。




写真は撮るだけでなく、相手に届けて初めて一つのサイクルとして完成すると考えています。

その1枚が、いつかどこかで、誰かの想いをつなげばいい。



ボリビアでは写真の現像代は1枚1.3Bs(約17円)です。※大口注文に限り

街角の記念撮影は印刷込みで10Bs(130円)くらい取ります。ぼったくりです。









最後の1枚。




この1枚をプレゼントしようと思っています。

でも個人的には、調子に乗ってもう1枚!!の笑顔がイチバンすきです。

モデルポーズなんかしなくても楽しきゃ笑う。

次に逢った時には、もっともっと自然な表情を見せてくれることでしょう。

今度は弟をせめてみます、、!!





カメラはどっちかっていると、コミュニケーションを撮るためのツールという位置づけです。

初めてでくわした外国人と話す会話の糸口なんて中々ないものですから。







町のしゃしんやさんとして成功する秘訣は3つ。


1.いきなりカメラを向けない

1.撮った写真を見せる

1.写真写りをほめる



そして、できることなら撮った写真を贈り届ける。



カメラをきっかけに始まる、国際協力。



これからも最低限の愛情をかけながら

かばんにほうりこんで、がんがん使っていきたいと思います。





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