台風一過で、美しい夕暮れでした。
内地は真夏の暑さ、なんてニュースで聞きましたが、こちらはすっかり秋の空。
日が落ちるのが、日に日に早くなってくるのが実感されます。
全てが穏やかに染まっていく、斜陽の季節です。
また新しい台風が近づいていますが、秋の陽がさらさらと注ぐ一日でした。
部屋の中では、リンリン虫(と言うらしい)が、鳴いています。
ハサミムシのような趣ですが、これが非常に美しい音色を奏でます。
虫の鳴き声に秋の風情を感じるは、実に日本的な情緒の現れです。
「 人間が人間である中心にあるものは、
科学性でなければ、論理性でもなく、理性でもない、
情緒である 」
数学者の岡潔さんの言葉です。
「 野に咲く一輪のすみれを、美しいと思う心 」
彼の説く「情緒」を一言で表す有名な言葉。
「 人と人との間に情が通じ、人と自然の間にもよく情が通じる 」
これが日本人なのだとか。
自然が豊か(=人の住んでいる場所が少ない)だと、
自然の小さな変化にも、よく気付くようになります。
少し前に、うす桃色の水仙ぽい花が咲いていた場所に、
今度は白い小振りな花が咲き始めています。
季節の移ろいと共に、次々と新しい種類の花が咲いていくことに気付きます。
季節のバトンをリレーしているようです。
これで一年間観察したら、カレンダーになるんじゃないか。
聞く話によると、はっきりとした紅葉はないそうです、が、
ゆっくり、ゆっくりと、深まっていく秋をたのしみたいと思います。
あなたの住む町には、どんな秋が訪れていますか、、?
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