20131003

季節のバトン












台風一過で、美しい夕暮れでした。


内地は真夏の暑さ、なんてニュースで聞きましたが、こちらはすっかり秋の空。


日が落ちるのが、日に日に早くなってくるのが実感されます。





全てが穏やかに染まっていく、斜陽の季節です。





また新しい台風が近づいていますが、秋の陽がさらさらと注ぐ一日でした。


部屋の中では、リンリン虫(と言うらしい)が、鳴いています。


ハサミムシのような趣ですが、これが非常に美しい音色を奏でます。


虫の鳴き声に秋の風情を感じるは、実に日本的な情緒の現れです。







「 人間が人間である中心にあるものは、

科学性でなければ、論理性でもなく、理性でもない、

情緒である 」




数学者の岡潔さんの言葉です。









「 野に咲く一輪のすみれを、美しいと思う心 」







彼の説く「情緒」を一言で表す有名な言葉。




「 人と人との間に情が通じ、人と自然の間にもよく情が通じる 」

これが日本人なのだとか。



自然が豊か(=人の住んでいる場所が少ない)だと、

自然の小さな変化にも、よく気付くようになります。




少し前に、うす桃色の水仙ぽい花が咲いていた場所に、

今度は白い小振りな花が咲き始めています。

季節の移ろいと共に、次々と新しい種類の花が咲いていくことに気付きます。

季節のバトンをリレーしているようです。

これで一年間観察したら、カレンダーになるんじゃないか。



聞く話によると、はっきりとした紅葉はないそうです、が、


ゆっくり、ゆっくりと、深まっていく秋をたのしみたいと思います。





あなたの住む町には、どんな秋が訪れていますか、、?



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